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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

2019年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年10月

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消極的な受容力

こんばんは。なすびです。
「ネガティブ ケイパビリティ」という言葉を先日の講演会で知りました。
「ポジティブ」とは反対の生き方だとのことです。

うまくいかないことを、無理やり解決しようとしたり、前を向かなければ、ポジティブに生きなければと、しゃかりきに自分を追いこまなくてもよいのではとの提言でした。
どうにもならないこと、困ったこと、辛いことをそのまま抱えて生きていく、「消極的な受容力」が、人が生きていく上では実は大事な力なのだとの概念です。
そのように持ちこたえる力を「ネガティブ ケイパビリティ」と呼ぶそうです。
Wikipediaで検索すると、
「全ての物事が解決できるものではないということを受け入れる能力」とも書かれています。

喪失の苦悩の日々を振り返ってみると、
何故にあの子が自死しなければならなかったのか、何故に私が自死遺族と呼ばれる立場になってしまったのかと、答えのでない不条理感に苦しみました。
月日を経るほど、この耐えがたい受け止めきれない喪失を抱えて生きていこう、自分の人生においてなかったことになど出来ないことなのだから、そう覚悟が出来てきました。
それからは、少だけ生きるのがらくになった気がします。
そうこうするうちに、がんじがらめにこんがらがっていた心が少しずつほどけてきて、
いつの間にかポジティブな部分が芽生えている自分に気づきます。

「こうしなければ」、「こうあるべき」ではなく、
曖昧さ、不確実性を持ちながら生きることが出来るならば、それも一つの力なのだそうです。
そうかもしれないと、私なりに理解して納得しました。

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| スタッフ日記 | 19:36 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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お散歩

こんにちは、れもんです。
この前の台風は、大きな爪痕を残していきましたが、
皆さまは無事お過ごしでしょうか。
台風が去る毎に涼しさが増し、吹く風に、確かに秋の気配を感じる頃と
なりました。もう少ししたら、気温も程よくなって、
気持ちよくお散歩ができるようになるでしょう。
夫が生きている時分、家から歩いて15分くらいの
ところに、川沿いから貯水池や里山に抜ける遊歩道が
新しくできました。夫が単身赴任先から帰ってくると、
二人でよく散歩に出かけたものでした。今思えば、
ささやかだけど本当に幸せなひとときだった。

その日も、夫が赴任先に行く前に、二人で散歩を
しました。それは、春に向かって、固く閉じた木々の芽が、
幾分緩み始めた頃でした。そして、それが二人の最後の
散歩になりました。
いつものように、他愛もないおしゃべりをしながら、
暖かくなったら、お弁当をもって来ようねって言ったのに。
彼はいつもと同じに見え、私は彼の心の異変に気づけな
かった。なぜ?という思い。自分を責めながらも、そう
いうしみじみとした幸せな時間を二人で最後に過ごせた
のは、辛いけれども良かったと思っています。多分、彼も
そう思っているでしょう。
彼の死後も一人でよく散歩しました。寂しさもありましたが、
自然というのは、それでもこうして、自分を何事もなく受け容れ
てくれる。罪責感に苛まれていた自分にとって、あてもなく、
自然のなかを散歩するのが唯一の慰めでした。

現在は引っ越して別の場所に住んでいますが、歩いて1,2分
のところに森林公園の入り口があり、何か行き詰まったときは、
すぐにスニーカーを履いて散歩に出ます。一人で散歩するのは寂
しいし、面倒くさいと思ったりもしますが、空を覆い尽くすほど
の木々の下を、折々の季節の風景を愛で、川のせせらぎ、鳥の啼き
声に耳を澄ませながら歩くと、案外気が晴れるものです。
自然の中では、人は皆同じ。その死がどんなものであれ、自然
はそれを粛々と受けとめてくれる。自然のなかを歩くと、自分の
心がほどけていくのを感じます。
早いもので、もうお彼岸を迎えました。まだまだ、残暑もあります
が、皆さま、どうかお体に気をつけてお過ごしくださいますよう。

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| スタッフ日記 | 03:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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傷ついていた日々

涼しくなってきましたね。なすびです。

自死で遺された人の心の傷はひとりひとり異なり、
他者には想像がつかない程深く、繊細なものです。

死別後3年ほど過ぎた時、
「たまらなく寂しい」と言う私にある方が「思い出があるでしょう」とアドバイスくださいました。
私を励ましたくて言われたのですが、
「ああ、今の私の心の痛みはこの人の想像を超えたものなのだ」と感じました。
思い出すこと自体が当時の私には苦しかったのです。

あれから十年以上が経ち、私はいま、思い出が大事なものになっています。
でも、「思い出があるでしょう」と、今、寂しく辛い人に言うことはやめておきたいと思います。
たとえ好意ではあっても、
アドバイスは時に、余計な言葉、傷つける言葉になることを体験的にわかったからです。
どうか今日一日があなたにとって、すこしでも穏やかな日でありますように。

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| スタッフ日記 | 10:12 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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傾聴電話 特別週間のお知らせ

毎週火曜、木曜、土曜日は自死遺族の方の悲しみの受け皿として、多くの方にご利用いただいています。

以下の期間は、通常実施している日程と時間以外にも自死遺族傾聴電話をいたします。
ぜひご利用ください。
9月17日(火), 18日(水), 19(木), 20日(金) 
午前10時~午後10時

電話番号:03-3796-5453

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| スタッフ日記 | 14:10 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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9月の分かち合いの会は明日15日です

みんなどんな風にしてこの苦しみの日々を過ごしているのだろう
同じ体験をした人たちの話に耳を傾けてみたい
誰かにこの苦しみを聞いてもらいたい

安心して話せる 安全な場所がここにあります
同じ体験をして 同じ苦しみをもち 同じ悲しみを抱きながら
生きている仲間がいます
自分のことを話さず聞くだけでもいい
今まで言えなかった思いを 思い切り話してもいい
その場に来て お茶を飲んでいるだけでもいい
すぐには変わらないかもしれないけど 何かのきっかけになるかもしれません

毎月第3日曜日の同じ時間 同じ場所で開催されます
同じ体験をした仲間が待っています

開催日  毎月の第3日曜日 午後2時~4時半頃
      9月の開催日は9月15日(第三日曜日)

場所  グリーフケア・サポートプラザの事務所
    東京都港区赤坂9-2-6 カルム第2赤坂103号
交通  東京メトロ千代田線 「乃木坂」駅2番出口  徒歩5分
              「赤坂」駅7番出口   徒歩7分
※ホームページの「アクセス」に地図を掲載しています。

参加条件 大切な方を自死で亡くされた遺族に限定します
     同じような体験者同士の分かち合いが中心になります

参加費  500円(会員、非会員を問わず)

その他  匿名を希望される方はニックネームでの参加も可能です
     話の内容はその場だけにとめおき 外部に漏れることのないよう
     参加者同士での守秘義務を条件とします
     その他 安心して本音で話し合えるためのいくつかの約束事項を
     大切にしあい 安全で安心できる場をつくっていきます

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| スタッフ日記 | 03:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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今このとき

おはようございます。なすびです。

ベランダの植物も、少しずつ秋色にころも替えを始めています。
小さな白い「タマスダレ」が咲き始めました。
地味な花なのですが、
何故か子供のころからこの花に惹かれています。
空き地の地面を覆い隠すほど、たくさん咲いていた美しさを、時に思い出します。

あの子が旅立ってもう十余年。
絶対に変わらないと思っていた気持ちも、10年過ぎると少しずつ色合いが違ってくるような・・・・。
ここで生きるしかないからでしょうか、
哀しさ、寂しさはあっても、この現実に少しずつ慣れてきているような気もします。

亡き人と今ここで生きている人、どちらも大事ないのち、かけがえのない存在であることが、
少しずつ身に染みるようになってきました。

今この時間は今だけに存在する貴重なかけがえのない「とき」。
過ぎれば取り戻すことは出来ない。
そのことを教えてくれたのは亡き人。

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| スタッフ日記 | 06:27 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「自死」って言えないのは何故なのでしょう

「自死と言えない現実と、その対応」について、話し合ってみませんか?

9月のプラザホープの会のお知らせです。
プラザホープの会は、
再出発に向けて希望を模索しあう自死遺族の集いです。

開催日:奇数月の第2日曜日 午後2時~4時半
     9月は9月8日(日)午後2時~午後4時半
場所: 本会事務局(ホームページのアクセスに掲載している地図を参照)

参加条件:大切な方を自死で亡くされた遺族に限定します。原則として、死別後、少なくとも1年以上経過し、再出発に向けた生き方の模索に関心がある方。

参加費:500円(会員、非会員問わず)

今月の話し合いのテーマは
テーマ:自死遺族にとってのグリーフワークⅡ
「自死と言えない現実と、その対応」

自死遺族は、亡くなった理由を人に言えない苦しさを抱えています。
自死と言いにくい環境で、遺族はどのように社会生活に対応しているのか。
今回は参加者同士でこのテーマについて、体験による率直な思いと、その対応の実際について、語り合いたいと思います。
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| スタッフ日記 | 04:39 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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9月の茶話会は9月7日(土)午後2時~4時半です.

9月の茶話会は9月7日(土)午後2時~4時半です

9月の茶話会は明日の土曜日です。
茶話会は自死遺族の方同士が心おきなくお茶を飲みながら、ほっとするひとときを過ごす場です。
今の気持ちや一人一人のさまざまな生き方、日々の過ごし方などについて自由に語り合っています。
喪失の激しい痛みが少し落ち着いた方たちの親睦と情報交換の場です。

茶話会開催日  毎月の第1土曜日 午後2時~4時半頃
9月は9月7日 午後2時からです。
場所   本会事務局(ホームページのアクセス欄に地図が掲載されています)

参加条件 大切な方を自死で亡くされた遺族に限定します。
分かち合いの会など自死遺族の会に参加したことのある方で、ある程度感情の揺れが落ち着い
た方。死別後1年以上経たれた方。

参加費 400円(会員、非会員を問わず)

その他  匿名を希望される方はニックネームでの参加も可能です
      話の内容はその場だけにとめおき 外部に漏れることのないよう
      参加者同士での守秘義務を条件とします
      その他 安心して本音で話し合えるためのいくつかの約束事項を
      大切にしあい 安全で安心できる場をつくっていきます

*参加希望の方は 当日連絡なしの参加で大丈夫です。
お気持ちが向かれたら是非どうぞ。

なお、
死別後間もない方や、大事な人を亡くした喪失の痛みで苦しい方、遺族の集いに初めて参加する方には「分かち合いの会」があります。こちらは毎月第三日曜日に開催しています。どうぞご参加ください。お待ちしています。9月は9月15日(日曜日)午後2時からです。詳細はホームページでご確認ください。
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| スタッフ日記 | 17:41 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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サルスベリ

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「ボランテアを終えて、丘を登りきって歩いたところに、
サルスベリ(百日紅)の白い花が満開でした。

お笑いで、仕込んだネタが不発に終わることを「スベる。」
「猿も木から落ちる」はその道に長じた者でも、時には失敗をすることがあるというたとえ。

そんなことを思い出し、
なんだかうまくいかなかった今日1日が、
「まあ、いいか。」と思えた瞬間でした。by きゅうり」

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