心に沁みた言葉
昨日の講演会には81名の方がおいでくださり、会場は満席でした。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
自死遺族への想いを「祈りの集い」という形で継続されている禅宗の僧侶である講師は、心を込めて準備くださり、1時間半の中に仏教の経典に記されている多くの意味の深い言葉を教えてくださいました。
その中から私の心に残っている言葉をご紹介します。
一休さんとして私たちになじみ深い一休宗純師の言葉です。
『死にはせぬ どこにも行かぬ ここにいる たずねはするな ものは言わぬぞ』
一目会いたいと思ってももう会えない大事な人は、すぐ傍らにいてくれるのかもしれないのですね。そう思うことができればとのことではありますが・・・・。一休さんらしい軽妙な言葉のおかげで、構えず素直にうけとめることが出来ました。
もう一つ、無窓疎石の言葉の中から、
『まことの浄土は心の内にて候 ゆめゆめ心の外にもとむまじきにて候』
そして、講演会の題の「心田を耕す」とは、
「乾き干からびきった田んぼに水を灌ぐことで初めて田起こしができるように、自分の身に降りかかった苦しみを心の田んぼに降る雨のように受け止めることができるならば、
苦しみは心のたんぼを耕すきっかけになる。
そこを耕して種をまいてみると、芽はいつ出るかわからないけれど、新たなものが育つかもしれない。雨(苦しみ)を忌み嫌わず、自分にとっての意味を受け止めることで初めてその苦しみは新たな自分へのきっかけになる。」
そんな風に「心田を耕す」の言葉の意味を私なりにとらえました。
身に余る苦悩を受け止めることには抵抗があり辛いことです。そこから逃げたくなり、避けたいのも当然なのですが、何かに変化するきっかけになることがあるかもしれないですね。
ご参加くださった皆様はどの言葉が心に沁みましたでしょう。
NPO法人グリーフケア・サポートプラザ 公式ウェブサイト

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