自死(自殺)遺族支援のためのNPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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どんな時間も大切な時間

かけがえのない人が自ら命を絶った後の日々を振り返ると、どんな時間も生きなおしの為の時間でした。
「境遇は選べないけれど、その後の生き方は自分で選べる」とシスター渡辺が語っておられましたが、背負いきれない重荷に押しつぶされている状況から、重荷を少しずつ自分流の工夫で減らし、主体的に生きて行くようになるまで、年月が変えてくれるものは確かにあるような気がします。

シスター渡辺は2・26事件で御父上を目の前で殺害され、その衝撃がその後の人生に大きく影響したとのことです。神に仕えるシスターになられても、軍人を心から許すことができたのは50年後だったとか。
12歳の一人息子を自死で亡くした高史明氏の夫人は、30年経ってやっと亡き子のことを穏やかに思い出すようになり、息子さんと同じ年ごろの人の幸せを心から喜べるようになったと語ってくださいました。その間夫人は悲しみに沈んでいただけではなく、生きることに苦労する若い方を支援する活動を続けておられたのです。日常的には普通の人以上に活発に過ごしていても、その心の内には消し難い痛みがあったことを率直に語ってくださいました。
私が苦しんでいてもおかしいことではないんだと講演を聞いていて安心しました。

大事な人、かけがえのない人を辛い状況で亡くしたのです。乗り越えるには時間がかかり、だれにとっても難しいこと。誤魔化し誤魔化し生きている、それが苦しみの中で生きて行く知恵なのかなとも思います。

苦しみも、悲しみも、自責感も、怒りも、惨めさも、孤独感も、虚しさも、すさんでしまった気持ちでさえも、どんな時間も再び自分らしく生きて行くには大事だったと思うのは、過ぎたからこそ、言える言葉かもしれません。
来し方を振り返れば、伏せていても、泣いていても、無我夢中でがむしゃらに踏ん張った日々も、どれもその時にはそれしか出来なかったのです。

それでも、いつか何とかなってはくる、落ち着いてはくる。
とき薬とひと薬、自分への許しと信頼感を取り戻せれば。

いつかは何とかなるとしても、それなりの年月が必要なのでは、今苦しんでいる人には大変なこと。シンドイですね。
遠くに旅立たれた人はそれほどに大事な人だったのです。
そんな人に出会い、そんな人と時間を共有していた幸せも持っているんだとは思えないでしょうか?。
同じことを今とは違う角度から眺めてみる、視点を変えることが出来れば、少しだけ楽になるかもしれません。
でも自然にそうなったのではなく、人のすすめて無理無理するのはかえって辛いです。
まずは今の自分で良いんだ、この状況で仕方ないんだと開き直ることでしょうか。
NPO法人グリーフケア・サポートプラザ 公式ウェブサイト

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