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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

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涙でパンを食べたものこそが・・・

天候不順な日が続いています。ご体調はいかがでしょうか?
なすびです。

沖縄にとんぼ返りで行ってきました。
用事で出かけたため、観光をする時間はなく、ホテルと目的地を往復しただけ。
それでも大きな収穫がありました。

わずかな滞在期間でしたが、
沖縄の人の裏表のない誠実さ、素朴な温かさに触れることができました。
一番苦しいのは、患者さんを自死で亡くしたことなんですと、顔を真っ赤にして、涙をためて言われた精神科のお医者さんの表情を忘れることができません。
家族にとって、自死で大事な人を亡くすことは、天地がひっくり返り、生き方すらも変わってしまう大きな哀しみです。
自分だけがこんな痛みを味わっていると、つい心を閉ざし勝ちですが、一人の人の自死にどれだけの方が長く苦しむことかと、改めて体感しました。

私もこんなに辛いけれど、息子の主治医もきっと辛い体験だったのだろう。
そうであって欲しいと思います。一人の人の死として、息子を悼んでいただけていたらと願います。

深い痛みを体験したからこそ、大きな存在を失ったからこそ、新しい何かが芽生えるような気がします。
それこそが亡き人が遺してくれた大切なもの。

苦しみさえも何かに変わる、それは形あるものかもしれないし、自分の心の変化なのかもしれません。
変化の芽生えをなかなか実感できないのは苦しいことです。
でもいつか・・・を信じて、どうか何とか、今日一日をやり過ごしてくださいね。
苦しみ抜いているご自分を労わる時間が持てますように。
そんな日を積みかさねるうちにいつか少しずつは、ラクにはなっていきます。
年月をかなり経て、過ぎた日を振り返ると変わってきた自分を感じるのは確かなのです。

今苦しんでいるあなたへ。
ちょっと押しつけがましいかもしれません。お気持ちと違い過ぎたらごめんなさい。
先のことではなく、今苦しいのが耐えられない程、辛いのですものね。私もそうでした。
 NPO法人グリーフケア・サポートプラザ 公式ウェブサイト

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