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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

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自分が自分になれない時

哀しい時にしっかりと充分に自然に哀しめないと、
心に溜まったたくさんのさまざまな感情が心を締め付けたり、えぐったりして、
こんなにも自分は哀しいんだよと体のサインとして知らせてくれる。

大事なあの子を亡くした夜、私は食事もとらず、寝ることもしないで、一晩中泣いた。
涙が次から次から溢れ出てきて、泣きながら、家の中の片づけをしていた。
声はかすれて、目も腫れたまま、夜が明けると葬儀。
葬儀所では、おかしい行動はとらないようにしなければとの気持ちでいたことを憶えている。

その時の写真の私は口元に笑みをたたえている。
あんなにも悲しかったのに、なぜに私は微かな笑みをたたえているのか。
自分の心に蓋をして、周りに望まれているだろう姿になり切っていたのかもしれない。
それから2か月、涙が全く出なくなった。哀しいのに悲しみを表現できなくなってしまった。

人の心と行動は必ずしも一致するわけでもないことがある。
辛い、哀しい、そうじゃないと言いたいのにそんな素振りは微塵も見せずに平気な顔をしている自分。そんな時は、自分が自分ではないような落ち着きのなさや、何故にこんな思いをしてまで自分を誤魔化したり、周りの人のことばかり配慮しなければならないのかと、心に鬱積する虚無感や怒りで心が痛む。
無理し過ぎで疲れたなあって思うのはこんな日。

遺族の友の一人はいつも笑いながら哀しい話をする。悲しすぎて、辛すぎて、事実をそのまま受け止めきれないから、笑いでごまかし、そっと涙をぬぐう。これほどシンドイことはない。
心理学では自己不一致と言われるこの現象。
あの日以来、こんな自己不一致が時に私にも起きる。
そんな日は気持ちが重い。生きていることが辛いなあと思ったりもする。

先日受けた研修である講師が人の行動でその人がわかる、理解できると言われた。
本当かな?
人が動物と異なるのは、時に行動と心のうちが違うことだと、私は思うけれど・・。

自分の心の痛みを一番わかっているのはもう一人の自分でないかな?と私は思う。
自己不一致に耐えて今日も精一杯生きているあなた。
「しかたないよね。でも辛いよね」って、もう一人の自分が苦しむ自分をなだめてくれる時間が一日の中に少しだけでもありますように。
NPO法人グリーフケア・サポートプラザ 公式ウェブサイト

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