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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

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きっとまたいつか

エッセイで読んだことだけれどとの前置きで、ある方から聞いた話です。
第二次世界大戦の末期、昭和20年3月10日の東京大空襲で焼野が原になった東京で逃げまどい煤だらけになった婦人が「『きっとまたいいこともあるわよ』とつぶやき、もう一人がうなずく声が聞こえた。」のだそうです。

たぶん家も、家族も空襲で失ってしまった二人。茫然自失の中でそう話すことで自分自身を鼓舞したのでしょうか?自分に自分で言い聞かせたのでしょうか?
そう思わないともう一歩も歩けなかったのかもしれません。

究極の非常時で、絶望に沈む人もいるけれど、そんな中だからこそ生きる方向を知らず知らず無意識に模索する人もいる。
今の平和な世の中で聴くと耳を疑う不思議な、怪訝な言葉にも聞こえるけれど、
そう思うしか生きる力は湧いてはこないほどに、大変な状況だったのではと、私は想像するのです。

大事な人を亡くし、いいことがまたあるとはとても思えなかったあの頃。
青空さえ眩しくて下を向いて歩いていた日々。絶望に沈んでいた私です。

それでも、少しずつ心は癒されていくのが不思議です。
大事な人を亡くす前ほどでないけれど、
おかしいことが起きると笑います。
美味しいものをいただくと、美味しいとも感じます。
青空、新緑を眺めると美しい、爽やかだとも思えるようにもなりました。
少しずつ少しずつ薄皮をはぐように少しずつのあゆみ。
貴方にもきっと、そんな時が訪れます。
何とか今日一日をしのいで、生きて下さいね。

今どれほど、どんより曇った梅雨空のような気持ちであっても、
きっとまたいつか、青い空にも出会えるのです。
以前知っていたシンプルな青ではなくて、沢山の色が混ざり合った末にたどり着いた味わい深い青色です。
NPO法人グリーフケア・サポートプラザ 公式ウェブサイト

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