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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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愛新覚羅浩さんのアサガオ

愛新覚羅浩さんは嵯峨侯爵家のお姫様。
政略結婚で満州国の王妃になり「流転の王妃」として波乱万丈の人生を生きた方。第二次世界大戦後、夫溥傑は中国、浩さんは娘2人と日本で暮らし、大学生だった長女の天城山中での自死はスキャンダラスに報道されたことを、私は自分が同じ自死遺族の立場になる前に知ってはいました。

中国に残った溥傑は命すらも危ぶまれる時代。そんな失意のなか、長女に自ら命を絶たれた哀しみも抱え、それでもご自分の人生を生き切られた凛とした女性。
自分の悲しみに翻弄されそうになった時、自分より先の道を歩き、生き抜いた女性の姿に力をもらうことも多い。浩さんは自死遺族になった私にとって、そんな先達のひとり。

再び中国に渡ることが許された浩さんの晩年は夫の愛新覚羅溥傑(満州国皇帝 愛新覚羅溥儀(ラストエンペラー)の弟)とつつましく暮らすことができたそうですが、夫の待つ中国に渡る時に、浩さんは朝顔の種を持参し、毎年かの地で咲かせたそうです。浩さん亡きあとはその朝顔は溥傑氏が大切に育てられたとか。

今年の夏、新聞でその朝顔が日本で今も大事に育てられていることを知った。
鮮やかな赤紫色で、縁は抜けるような白の大輪の朝顔。
日本らしい気高い色合いの花に、浩さんはもしかしたら若くして亡くなられた娘さんの姿を見ていたのかもしれない。
1年に一度、季節の訪れとともにいのちの芽生えがある植物に、さまざまな願い・意味を込めて育てる。そんなささやかな希望、幸せ、充実感で何とか苦悩の日々を生き凌いでいくこともあるのかもしれません。

新聞で見つけた浩さんの朝顔の写真の切り抜きを手帳にそっと挟みました。
しばらくは、これがわたしの悲しみの日々を生きていくお守り。

大切なかけがえのない人を失う深い悲しみの中、それでも何とか生きていけること、生きていくしかないことを、浩さんと浩さんの朝顔が教えてくれているような気がして、今年の夏は少しだけいつもの夏よりは元気に過ごしました。

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