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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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トラウマの渦

愛する人の自死で遺された家族は、天地がひっくり返るような衝撃と驚愕を体験します。
一種のトラウマ体験です。あの日からそれまでとは違う世界で生きているような気持ちも味わっています。
日常の暮らしはまあまあ何とか出来て、仕事も頑張って続けました。
でも、苦しみが消えてしまったわけではなく、言葉にならない思いは抱え続けています。
心の痛みを覗き続けないで、少し脇において日々の暮らしを大事にしようと思っているだけなのです。

先日の古井先生のトラウマについての講演で初めて知ったことなのですが、トラウマは渦のようなものと捉えることができるそうです。
辛い気持ちをずっと見つめると、どんどん巻きこまれて、どうにもならない状況になったりします。
そういう性質をトラウマは持っているそうです。
だから一気に語ることは良くないそうで、少しずつ、適度にが大事だとか。
面白いと感じたのは一つトラウマの渦があると、もう一つ反対側の渦があるそうです。嫌な渦といい渦とは実はセットなのです。いやだなー、苦しすぎ、手に負えないと感じる渦がある時、実は反対側にリソースの渦があるんだそうです。リソースとは私たちに力をくれる源とか資源とかです。この渦とどう付き合うかが大事なポイントだそうです。嫌な渦のこっちだけではなく、まず心地いい感じだとか、リソースの感じに触れていくとかをすると安全にトラウマに触れることが出来るとか。
二つの異なる渦を行ったり来たりすることが大事で、行ったり来たり出来ていると落ち着き、調整につながっていくのだとか。
あくまでも少しずつが大事で両方を行き来するのも大事なのだそうです。

わからないままに、私もそんな対処をしていた気がします。自分の苦しくなることは無理にはしないようにしていました。どうにも辛くなってくると何とか気持ちが切り替わるようにいろいろ試してみました。私の場合は寝ることや、マッサージ、ただ歩くことなどが一番のリラックスタイムでトラウマ的な痛みがその時だけは遠のきました。
そうしないと、とても日々を暮らすことなど出来ませんでした。
トラウマはほんの少しずつ出していくことが大事なのだそうです。
考えたくなくても、いつもさまざまな苦しみが勝手に浮かんでくるのですから、あえて向き合わなくても、充分に向き合っていたのだと思います。
自死で遺された人の心の痛みは半端ではないこと、それをどう癒やしていくのかを、最新のセラピーの方法で聴くことができ、ああ、これまで自分なりにしてきたことは間違っていなかったのだと、ほっとしました。

それにしても、今苦しみの渦中におられるかた、本当に大変ですね。
どうか自分をケアする、大事に出来る何かを見つけてくださいね。出来れば多いほど、助かります。
短時間しか効かなくてもいいのだと思います。
二つの渦の間を行ったり来たりできることが、やがてコンデションを整えることに繋がるそうですから。
自死遺族支援のための NPO法人 グリーフケア・サポートプラザ
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