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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

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お散歩

こんにちは、れもんです。
この前の台風は、大きな爪痕を残していきましたが、
皆さまは無事お過ごしでしょうか。
台風が去る毎に涼しさが増し、吹く風に、確かに秋の気配を感じる頃と
なりました。もう少ししたら、気温も程よくなって、
気持ちよくお散歩ができるようになるでしょう。
夫が生きている時分、家から歩いて15分くらいの
ところに、川沿いから貯水池や里山に抜ける遊歩道が
新しくできました。夫が単身赴任先から帰ってくると、
二人でよく散歩に出かけたものでした。今思えば、
ささやかだけど本当に幸せなひとときだった。

その日も、夫が赴任先に行く前に、二人で散歩を
しました。それは、春に向かって、固く閉じた木々の芽が、
幾分緩み始めた頃でした。そして、それが二人の最後の
散歩になりました。
いつものように、他愛もないおしゃべりをしながら、
暖かくなったら、お弁当をもって来ようねって言ったのに。
彼はいつもと同じに見え、私は彼の心の異変に気づけな
かった。なぜ?という思い。自分を責めながらも、そう
いうしみじみとした幸せな時間を二人で最後に過ごせた
のは、辛いけれども良かったと思っています。多分、彼も
そう思っているでしょう。
彼の死後も一人でよく散歩しました。寂しさもありましたが、
自然というのは、それでもこうして、自分を何事もなく受け容れ
てくれる。罪責感に苛まれていた自分にとって、あてもなく、
自然のなかを散歩するのが唯一の慰めでした。

現在は引っ越して別の場所に住んでいますが、歩いて1,2分
のところに森林公園の入り口があり、何か行き詰まったときは、
すぐにスニーカーを履いて散歩に出ます。一人で散歩するのは寂
しいし、面倒くさいと思ったりもしますが、空を覆い尽くすほど
の木々の下を、折々の季節の風景を愛で、川のせせらぎ、鳥の啼き
声に耳を澄ませながら歩くと、案外気が晴れるものです。
自然の中では、人は皆同じ。その死がどんなものであれ、自然
はそれを粛々と受けとめてくれる。自然のなかを歩くと、自分の
心がほどけていくのを感じます。
早いもので、もうお彼岸を迎えました。まだまだ、残暑もあります
が、皆さま、どうかお体に気をつけてお過ごしくださいますよう。

自死遺族支援のための NPO法人 グリーフケア・サポートプラザ
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