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月とあざらし

おはようございます。なすびです。古い童話に出会いました。

「かなしみの力」の講演会で、講師が紹介くださった小川未明の「月とあざらし」という作品です。
童話ならではの不思議な世界。
切なすぎて胸が締め付けられるようなお話なのですが、悲しみだけでは終わらない静かな余韻。

簡単にあらすじをご紹介します。
『北の海で姿が見えなくなった子供を探し続けるあざらし。
子が戻ってくるのをじっとうずくまって待ち続けます。
あのこはどこに?と問い続けるあざらし。
あざらしを憐れに思った月はせめてもの慰めにと小さなたいこを手渡し、北の海では、あざらしがたたく、たいこの音が聞こえている。』

静まり返った一面の銀世界と漆黒の澄んだ空に浮かぶ黄色い月。
こげ茶のあざらしが1頭。
シンプルな色が、悲しみをいっそう際立たせます。

解決ができない苦しみを空(宇宙)はわかって包み込んでくれている。
そのことを、この童話では語られているように私は感じました。
解決ができない苦悩には、ただその痛みに寄り添うことしか出来ない。
アザラシをそっと温かく、真綿のようにくるむ空に浮かぶ月の限りない優しさ。
安易なハッピーエンドではないところが、悲しみを抱えて生きる私の心の癒しにつながるのかもしれません。

どうにもならない。どうにもできない。
そんな時に古今東西、人は祈り、苦しみの杖にするのでしょうが、
アザラシは太鼓をならして祈っているのかもしれない。

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