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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

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日記に閉じ込めた時間

なつめです。年頭に書き始めた個人日記がいつの間にか途絶えて
います。
 一昨年、父の介護をしていた頃、毎日記録をつけていました。食
事の内容や体調、話したことなど……。なぜか私自身の思いを記す
ことはありませんでした。どんなつもりで書いていたのかよくわか
りません。ただ、父の死が遠くないことを知って、自分が大切にし
ていた上等のノートを使って書き始めたことを覚えています。

 父が亡くなったばかりの時は読み直すことはそれほど苦痛ではあ
りませんでした。何かを確認するような気持ちがあったように思い
ます。

 その時よりも落ち着いて父のことを思い出せるようになったのに
、なぜか今はページをめくることができません。でも処分する気持
ちにもなりません。引き出しの奥にそのノートがあることが自分に
とって大切なことなのです。いつか、ゆっくり読み返す時間が来る
ように思います。
 
 緊急事態宣言が出て、毎週のように会うことのできた友人と顔を
合わせることができなくなりました。十数年前に私が喪失の中で混
乱していた時に知り合い、それ以来、折に触れて優しく温かなこと
ばで私を励ましてくれた大事な年長の友人です。このところ、どう
なさっているかしらと思い、手紙を出したところ、数日前にお返事
をいただきました。

 毎日の日課を知らせる文の中で、その方が長年日記を書いていた
ことを知りました。
 「少しずつ断捨離しています。日記も一冊ずつ生ゴミにしのばせ
て処分しています。読んでから捨てようと思いましたが、楽しいこ
とに混じって悲しかったこと、つらかった事、悔しかった事も書か
れていると思うので、ばっさり捨てます」と綴られていました。

 誰もがその人だけにしかわからない悲しみ、辛さ、悔しさを抱え
て、それぞれの仕方で生きている……。
記録の扱い方は正反対ですが、この一節に出会って、今までのどん
な触れあいよりも、その友を近くに感じました。

NPO法人 グリーフケア・サポートプラザ
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