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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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折り合い

早くも、今年の前半が終わろうとしています。思えば、こんなに目まぐるしく状況が変化する年は、あのとき以来です。

夫が亡くなる前のことを思うと、自分も精神的にぎりぎりの状態で、心の余裕がなくなっていたのだろうなと、今なら冷静に振り返ることができます。だけれども、当時の自分の在り方も、いずれ芽生える自責の種になってしまう。

ふとよぎったそういう思いが、夢になって現れたのか、夫が生前には言わなかったであろう我がままを言っている夢を見ました。本当に夫らしくない我がままで、でもそれを聞いたときに、彼はそんなにも我慢をしていたんだということに気づかされました。以前の私だったら、そういう我がままを言う夫に、あの人らしくない、どうしてこんなこと言うの?と怒ったり悲しくなったり動揺していたと思います。でも、夢のなかで、夫の我がままをどうしたら叶えてあげられるのか、自然と一生懸命になっている自分がいました。そこで目が覚めました。

夢を見た直後は、不思議と夫が現れたとか、我がままを聞いてあげたとか、そういうことをあまり意識しませんでした。しばらくして、そう言えば、今日彼が夢に出てきて、彼らしくないことを言ったなとか、何故、彼はあんなふるまいをしたのだろう、と思ったりしました。でも、そのときの彼に対する自分の反応が今までと違ったことにふと気づいたのでした。

私も少しは変わったんだね。夫も我がままが言えるようになったんだ。こうして亡くなった人との折り合いをつけていくのかな、と思いました。もちろん、当時、そういう気持ちをもっていたならばよかったんだろうけど、夫が亡くなって10年近くなってようやく至る心境です。寛大な心など、逆に何かを経なければ、そうそう持てるものではありません。そういう思い切りも、生きていくうえでどこかで必要なのかなと思いました。もっともそうはいっても、完全に思い切ることもできませんが・・・

ねっとりとまとわりつく暑気を感じながら、心に少しだけさわやかな風が吹いた朝でした。(by れもん)

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