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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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愚かゆえ

「おろかゆえおのれを愛す桐の花」  佐藤鬼房  「佐藤鬼房俳句集成」から

「おろかゆえおのれを愛す」の言葉が抵抗なく心に入ってきます。
桐は葉も花もスッキリして潔さを感じる木で、花言葉は「高尚」。
おろかな自分と気高さを持つ桐の花を対比し、鬼房は来し方に思いを巡らしているのでしょうか。
愛する子の自死を防げなかった自分の愚かさに、どれほど私も苦しんだことか。
苦しみ抜いてたどり着いたのは、己の愚かさを受け入れることでした。

賢さ、強さ、正しさだけが必ずしも人として目指す方向ではなく、
愚かさ、弱さゆえに大切な何かに気づく機会に出会うことも人生では大事なこと。
私の場合は、取り返しのつかない現実に向き合い、七転八倒の苦しみを体験することでしかそんな心境にはなれなかった。
気配りと情報量と行動力があれば自死は防げると思っていた私。愚かでした。
「防げる死」って果たしてどれくらいあるのでしょう。
自分の身にふりかかって初めて、どうにも出来ない不条理が世には存在することがわかったのです。

この句について長谷川櫂氏は、「神ならぬ人の哀しさ」「自分の愚かさが分かっている者にしか、他者への優しさは生まれない」と解説しています。
他者へ優しさにまでは到達出来ない心境の私ですけれど、
神ではないのだから、時には間違いだってある、立派でなくてもいいとは思います。
おろかゆえに、理解出来たり、味わえることが存在することは骨身にしみています。
自分流な勝手な解釈で、この句に殊更惹かれるのかもしれません。(byなすび)

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