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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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痛み

こんにちは、れもんです。なかなか明けない梅雨ですが、いつかは、梅雨空が晴れる日も来るだろうと思いながら毎日空を見上げるこの頃です。

最近、職場で不当な言葉を投げかけられ、その言葉が頭の中で処理できず、不安と怒りで、眠れぬ日々を過ごし、食べ物も口に入らず、3日で1.5kgも体重が減ってしまうようなことを経験しました。

そう言えば、主人が亡くなった後もいろいろあり、年齢の変わり目に差し掛かったこともあり、かなり辛く大変ではあったのですが、当時は、今よりも外に発散できる機会がまだあったように思います。

今回は、幸い、見つけたメンタルクリニックの先生が、よくお話を聴いてくださって、症状をきちんと説明してくださり、また、こういう事態を招いた自分を責めずにいられるような言葉をかけて下さったので、何とか快復することができました。

昼間は家事をするのもやっとで、何もする気が起きない。でも眠られもしない。
胃が食べ物を受けつけない。無理やり食べてもおいしくない。そういう状態なのは、脳が理不尽なことに対して、いろいろと考えを巡らして、いわば24時間臨戦態勢にいるようなものだと言われました。意外でした。脳だけでカロリーを消費していたので、体が十分機能していなかったのだそうです。

休んだことのなかったお勤めをはじめて休みましたが、出向いた職場では、不当な言葉を投げかけた張本人が、なぜかこそこそとして、鳴りを潜めたようになっていました。

今回思ったのは、主人は、この何百倍も傷つき、心を痛めただろうということでした。その一端すらも担えないような痛みでしたが、ふと主人の痛みの深さを思い知りました。彼が受けた不当な扱いは、どう処理することもできないくらい理不尽であっただろうことも。

心の痛みの深さは本人しかわからない。ただ、彼が自分を保つことができないくらいの、そしてそれを口にして人に言うこともできないくらいの深い深い痛みを抱えていたのだろう、と想像するのみです。そして皆が傷つかないように
思いやるやさしさも。

痛みを通して、少しは主人と心が重なり合えたのかな、と思っています。

NPO法人 グリーフケア・サポートプラザ
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