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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

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Rest in  Peace!

こんにちは。なすびです。いかがお過ごしでしょうか?

カトリック・イエズス会の司祭であり大学で哲学を教えておられたデーケン神父が88歳の生涯を終えられました。
「私はデーケンです。なにもでーけん」
「晴れてもアーメン、雨でもハレルヤ」とユーモアたっぷりの話し方をされ、太目の体型と優しい雰囲気、やや覚束ない日本語が安心感を与え、クリスチャンでないファンもたくさんいました。
ドイツで生まれた神父は10代の前半に、目の前で友人や祖父を亡くした体験をされています。第二次世界大戦の砲撃でした。

それが死の哲学の研究や司祭に進むきっかけだったと涙をこらえつつ語る神父に、息子を亡くしてまもない私は親近感を覚えました。
半世紀以上が過ぎても、かけがえのない人の死は、癒えるものではない。神父様でもそうならば、息子を亡くしたばかりの私は悲しんでいて良いのだと安心もしました。

日本に学問としての「死の哲学」を紹介するとともに、死生学の普及に励まれ、名もなき市井の人々が死を考える実践の場を多く作られた方でもあります。
司祭の枠を飛び越えて、エネルギッシュに講演の為に全国を飛び回っていたデーケン先生。
ある時、四谷のイグナチオ教会の礼拝堂の下のカロート(納骨堂)の話をされました。
「私はここに最後の眠りの場所を確保しています。皆さんもどうですか」って。
いつも豊かに花が活けられ、賛美歌が静かに流れているカロートは心が鎮まる場所で、息子をお墓に入れるのをためらっていた私も、ここなら安心と惹かれました。遺族の友人の中にはカトリック信者になり、亡き子のお骨をそのカロートに入れられた方もいます。
辛い別れの後、どうしたら亡き人の心を慰めることが出来るのかと、みんな精一杯考えているのですね。生前も死後も、愛する人への尽きせぬ思いは同じ、いえ、むしろ増え続けるのかもしれません。
私は結局長い間、リビングに置いた息子のお骨とともに暮らし、11年が過ぎた頃やっとお墓に入れる気持ちになりました。亡き父、母、弟が入っているお墓で静かに眠らせてやりたい、そんな気持ちになったのです。

あちらの世界に旅立ったデーケン神父様、そしてすべての亡き方々、
どうぞ、安らかにお眠りください。
Rest in Peace!

NPO法人 グリーフケア・サポートプラザ
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