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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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姿が見えない

私の部屋の奥に敷いた布団の上でここ3か月ほどいつも寝ていた猫。肺に転移した無数の癌が大きくなり、呼吸するのがやっとでした。
病気が判明しておよそ1年。出来るだけの手を尽くしましたが、骨肉腫に蝕まれた体に奇跡は起きませんでした。
猫は最後まで自分でトイレに行くといいますが、亡くなる3時間前まで餌をねだり、トイレにも入りました。
急変し、後ろ足が動かなくなっても、何とか起きようと必死で試み、力尽きて悲しい声で鳴いた4時間後、亡き子と同じ世界に旅立ちました。

もういないことは分かっているのに、ついつい部屋の奥をみてしまいます。
そしてそこに横たわりながらも、じっと私を見つめていた猫の姿がないことに、不思議な感覚になります。
「もういないんだ」とその度自分に言い聞かせ、寂しさを噛みしめます。

同じことは息子を亡くした時にもありました。
彼の部屋の前を通るとき、どうしても部屋をのぞいて姿を探す癖が何年も抜けませんでした。
死の事実はわかっていても、心の中で受け入れるまでには、時間がかかります。
何回も何回も、もういないことを確認しその度に寂しさを味わい、そしていつの日か、いない事実を受け入れていくしかないのでしょう。

あの子を亡くした時ほどの衝撃ではないのは、1年前から、いつか別れの時がくることを覚悟してきたからでしょうか。それでも、寂しさが減少するわけではないのです。
何回経験しても、永久の別れに慣れることはありません。
死はいきもの全てに必ず訪れる厳しい現実。
遺された者は胸を食む喪失感に耐えるしかない。
満開の桜も、こころなしか、悲しみ色を帯びているように見えます。(by なすび)

NPO法人 グリーフケア・サポートプラザ
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