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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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法要の後で

梅雨入りのニュースが入ってきますが、5月らしい爽やかな日が少なかったような気がします。

GWの真っ最中、あの子の7回忌のため命日に夫の家の菩提寺に夫と二人で行ってきました。

都心にあるそのお寺は、本堂もコンクリートの立派な建物で、椅子が設置された現代的な造りで、裏の墓地もマンションに囲まれています。
結婚以来何度か法要はありましたが、住職からは本堂が立派に補修できた、とか婿が来て跡継ぎができた、との報告はあっても仏の教えのような話を聞いた覚えがなく、剃髪しなくても良い宗派で袈裟を着ていなければ住職とわからないこともあって、失礼ながら宗教への畏怖の念を感じる場所ではありませんでした。

あの子の時はそのお婿さんがすべて取り仕切ってくださいましたが、葬儀の後だったか自分のまだ幼ない息子の話をされ、
「悪いことをすれば叱るのだが、何がいいのかわかりませんね。」と言われたことを覚えています。
私は悲しみも怒りも感じなかったけど、子供を亡くした親に子供の話をするなんて、と思いました。

その後の法要の際も、お婿さんの立場の難しさ、住職を継いだ大変さなど自分の話をされ、お寺にはやはりなんの期待もできないとの確信になっていました。

今回法要の終わった後こちらに向き直り、「7年になりますね。7年だけど自分は連絡を受けてお宅に行った日を昨日の事のように思います。」と話し始められました。

夫から死亡診断書を見せられて、衝撃で何も言えなかった。
その時からずっと、何を言えばよかったのか考え続けている。
その後、義父である前住職と実父と亡くす経験もしたが、やはりわからない。
自分はこの先も一生考えていきます、と。

そしてその経緯は記憶にないのですが、夫がお寺での葬儀を希望したのに対し、前住職に掛け合ったがご希望に応えられなかった。
自分が住職になってから、本堂に空調を入れ、トイレも広くし、希望があれば今は本堂で執り行う事ができ、実際行っています。
というお話でした。

私は最初の一言目から涙が溢れ、なにも言葉を発することができなかったけれど、率直にお話しくださった事がありがたく、
感謝を込めて頭を深く下げてきました。

その日読んだ哲学者、岸見一郎さんの本の中に、『人間は身体の消滅によって終わりになるわけではないし、死んだ後も人は他者に貢献できる』という文があり、このことかもしれないと思いました。

その本の中には、『自死された方の親御さんには「最後だけを見ないでください』と伝えたい。誰にでも自死に先立つ人生経験があったはずです』
ともありました。 (by 茴香)
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