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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

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あの日の私に

雨の日が続くとふと思い出すことがあります。
それが梅雨の頃のことだったのか、秋の長雨だったのかは憶えていないのですが、遺族となってそれほど月日は経っていなかったと思います。
天気のせいもあり、もともと引きこもり気味だったのがさらに家から出ることがなくなって、
ずぶずぶと泥沼に引き込まれるような感覚を「これではいけない」とある時思ったのです。

何が「これではいけない」のでしょう?
もうどうなったっていいではないですか。それだけのことが起こったのです。

けれど私はぼろぼろの心のどこかに残っていた気力を振り絞って、久しぶりに身支度を整え、
電車とバスを乗り継いで出かけました。
何の用事もありません。けれど一つだけ思いついたのが「良い香りのお線香を買おう」ということでした。
帰宅時の混雑も始まった駅、自分以外の人は皆「普通」に見えました。
普通の人達、普通の世界。同じ場所にいるのに私だけ違う人種のようでした。
あの人ごみの中の強烈な疎外感、孤独感は、今もかすかに残っている感覚です。

それから予定通りラベンダーの香りのお線香を買って帰宅しました。
辛さは減ることはなかったけれど、久しぶりに駅ビルの中のお店を覗いたり、何より自分の足で歩くことは
少しだけ「気分」を変えたのです。
この気分を変えることの大切さは、今も実感するところです。
無理せず出かけること(近所でも、遠出でも)を心がけて過ごしています。

あの日、私の中の何が出かけさせたのでしょうか?
何が気力を振り絞らせたのでしょうか?
「本能」というものでしょうか?時々不思議に思うことの一つです。
いずれにせよ、あの日の私は今日の私に繋がっているのです。

遺族の日々はそれぞれ。
それぞれの過ごし方で、春、夏、秋、冬を迎え、そして見送ります。
アジサイのきれいな季節になりました。
それほど有名ではないけれど、知る人ぞ知るといった感じのこじんまりとしたアジサイ寺に、今年も行ってみようと思っています。
時おりの「一人遠足」です。 (パンジー)
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