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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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さよならは仮のことば

ふらりと本屋に立ち寄り、題名に惹かれて購入した谷川俊太郎の詩集「さよならは仮のことば」

10代のころから最近の詩までをピックアップしている中で、心に残る詩にいくつか出会えました。
その一つが詩集の題名にもなっている「さよならは仮のことば」。
現在90歳の詩人の76歳の時の詩集「私」の中の詩だそうです。

思い出よりも記憶よりも深く、さよならした人と遺された人をむすぶものがある
との言葉に体感で納得しました。
探さなくても「ある」感覚は、大切な人を亡くして初めてわかったことです。
大切な人は年月を経ても「いなくはならない」のですね。
「ある」、けれどもう姿を見ることは出来ない。
それが寂しい私です。

さよならは仮のことば  谷川俊太郎
『夕焼けと別れて
ぼくは夜に出会う
でも茜色の雲はどこへも行かない
闇にかくれているだけだ

星たちにぼくは今晩はと言わない
彼らはいつも昼の光にひそんでいるから

赤ん坊だったぼくは
ぼくの年輪の中心にいまもいる

誰もいなくならないとぼくは思う
死んだ祖父はぼくの肩に生えたつばさ
時間を超えたどこかへぼくを連れて行く
枯れた花々が残した種子といっしょに

さよならは仮のことば
思い出よりも記憶よりも深く
ぼくらをむすんでいるものがある
それを探さなくてもいい信じさえすれば』  (byなすび)

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