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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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お幸せに

10年前は、若葉を透かすほどの陽の光が自分にはあまりに眩しすぎて、生の輝きから遠ざかっていた自分がいました。今は、家の庭をしみじみ眺めながら、生きている幸せを感じています。本当に、本当に、あの頃からだいぶん心が穏やかになりました。

もちろん、心が揺らぐときもありますが、それすら自然の流れとしてどこか受け容れている自分がいます。そうです、人の心や感情なんて、一つの色に染められません。いろんな感情がない混ぜになってというのが、むしろ自然な感情なのだと思います。

ただ、無理に自分の心が泡立つようなことからは距離をとっています。

夫の家族とは、夫の死後にいろいろとあって、現在は行き来をしていません。夫の死について本当のことを義母には話していません。それが義母のためだというのが、私と夫の妹の総意でした。そのために、義母から見当外れなことをあれやこれや言われても、我慢して聞かなければなりませんでした。そして、夫が遺したものを巡ってのあれこれも、グリーフをそっちのけで取りかからねばならず、それについても、随分と悔しくて胸が苦しくなるようなことがあったり、言われたりしました。

それでも、できるだけのことをしてきたので、その後のことについて後悔はありません。

そうした対処が終わった頃、私を心配して見守ってくれていた両親が、名前だけでも旧姓に変えてほしいと、とりわけ父親から懇願されました。

子供がいなかったので、単に改姓届をすればよく、籍もそのままで、手続きは簡単でした。

当初は妻としての自分まで否定されたようで鬱々としましたが、名前を変えることで、夫の家族もそれ以上の縁は求めてはこないようになり、今では、それがかえって良かったように思います。

夫の家族については、幸せにお過ごしくださいと思うのみです。それは距離があるからこそ思えるのであって、距離を縮めてお互いが傷つけ合うかもしれないような状況を自らつくる必要はないと思っています。もっとも、我が子を亡くした母親、兄を亡くした妹たちが、以前のように幸せかと言われればそれまでですが、それを願うことが、今の私にできる精一杯のことです。

若葉の輝きに自分の生を、そして亡くなった人の生の輝きをも感じられるようにと。  (byれもん)

NPO法人グリーフケア・サポートプラザ 公式ウェブサイト

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