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自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

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危い人

暑い暑い夏も、ようやく終わりの気配がしています。
何となく暑さ寒さも彼岸までという言葉通りになりそうですね。
まだ目にはしていないのですが、彼岸花も咲いているのでしょうか?

遺族になって間もない頃からお世話になっているお寺には、彼岸花はもちろん四季折々の草花が咲いて、時おり訪れるとその可憐さで目を楽しませてくれます。
そこでは苦しい胸の内もずいぶん聞いていただいてきました。時に優しく、また時には少し厳しいことを言われることもありました。
それでもずっと見放さずに気持ちに寄り添ってくださっていることに、感謝しています。

「あなたは死んでしまうのではないかと心配していた。」と言われたのはずいぶんと経った頃です。
いつまでも同じ事を嘆き、悲しみの堂々巡りしていることにふがいないような、申し訳なさのようなものを感じていると話した時だったと思います。
「ずいぶん変わりましたね。」と言っていただいたのです。そして当初の私の印象に危いものを感じていらしてたことも。
それは私には意外でした。当初は日常生活は最低限の事しかできませんでしたし、話していて涙に詰まることもありました。
けれど人と会う時は気を張っていたからだと思うのですが、それなりに感情の抑制もきいていたのではないかと思っていたからです。

ご住職にはそんな風に見えていたのか、そして今はそうではなくなったと思われているのか…という事に不思議な感覚をおぼえました。
私が思っている自分自身と、人が思うギャップ。でも今は、多分それはどちらも正しいような気がしているのです。
人には複数の面がありどれも皆その人自身だとすると、危かった私も確かに私の1面だったのでしょう。
「あの時は危かった。」「けれど今は大丈夫」・・・自分の事ですが分かりません。そうかもしれないなぁ・・・くらいの気持ちです。
ただ、よろよろヨタヨタとここまで来たという事です。

お寺の庭にも彼岸花が咲いているでしょうか?
白い彼岸花もきれいですよね。花を見ている時は心が穏やかで、つい微笑みがこぼれます。
猛暑の間は控えていましたが、これからは写真の側にも絶やさず飾りたいと思っています。
私がほほ笑めば、写真の中の微笑みもつられて増すような気がするのです。(by パンジー)
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