fc2ブログ

自死(自殺)遺族支援のための認定NPO法人グリーフケア・サポートプラザ

大切な人を自死(自殺)でなくし ひとり孤独でいる時 望みを絶たれ先が見えない時 いつでもどうぞ 自死遺族支援をしているNPO法人です

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

冬の始まり

早くも、一年も終わりの月になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

来年で、夫が亡くなって12年目を迎えます。冬の寒さが緩みを見せ始めた時期に、あの人は逝ってしまいした。これから先待っているかもしれない実りある未来への可能性を、自ら絶ってしまった、というのが、単身赴任先から自死の知らせを聞いた時に、まず浮かんだ言葉でした。

春が来るのを待たずに逝ってしまった。その時節とあいまって、当時はその早い死を悔いた私でした。

フラッシュバックで、時折甦るのは、あの日、単身赴任先に駆けつけて対面した時の彼の顔。本当に安らかで、半ば微笑んでいるような、ほっとしたような顔だった。今までどれだけの苦悩を抱えていたのか、初めて知らされた思いでした。

あの日の彼の顔が、ふと過ぎるたびに、当初は、彼が抱えていた苦しみに気づかなかった、気づこうとしなかった自分を責めました。

ただ、その年の春は、彼にとって、永遠に来てほしくない春だったのかもしれない、と今は思っています。これ以上は、もう咲けない。生きる力の全てを使い果たしてしまい、春の間際で、咲けずに逝ってしまった。

その年の桜は、そうした彼の思いを弔うかのように、これでもか、というくらい、散って散りぬいたように私には思えたのでした。それくらい、満開の桜であったのだろう、ということも含めて。

冬来たりならば春遠からじと言いますが、私にとっては、今年も長い冬が始まりを告げました。散りゆきて、春知らず。

ただ、最近は、そのような時の流れが、落ち着きと心地よさをもたらしてもいます。(by れもん)
NPO法人グリーフケア・サポートプラザ 公式ウェブサイト

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自死遺族へ
にほんブログ村





| スタッフ日記 | 22:02 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT